2023年1月12日、SIGLENT Technologiesは初の8チャンネルロープロファイルオシロスコープ、SDS6000Lシリーズを発売しました。

SDS6000Lシリーズは、非常に高い性能と価値を組み合わせており、帯域幅500 MHz、1 GHz、2 GHzの4チャンネルまたは8チャンネルモデルが利用可能です。サンプリングレートは最大で10GSa/sに達します。各チャンネルごとに最大500 Mptsのストレージ容量を持ち、高いサンプルレートで深いキャプチャが可能です。これらの機能により、ユーザーは高いサンプルレートで難捕捉な信号をキャプチャし、興味のある領域に素早くズームインすることができます。SDS6000Lシリーズには、SIGLENTの革新的なSPOテクノロジーが搭載されており、ウェーブフォームのキャプチャレートは最大で750,000 wfm/s（シーケンスモード）に達し、低確率の異常イベントを簡単にキャプチャすることができます。

SDS6000Lシリーズの省スペースデザインは非常にコンパクトなフォームファクターで提供されます。4チャンネルモデルのボディの厚さはわずか43mmで、1Uのスペースを占有します。従来のオシロスコープは7Uを占有するのに対して、このスリムなデザインは究極のスペースセービングを実現し、組み込みシステムの計測や自動化テストのワークフローにおいて優れた解決策を提供します。 

SDS6000Lシリーズは、8つのアナログチャンネルをサポートしており、対象となる使用例やアプリケーションの範囲を大幅に拡大しています。デジタルデザイナーは因果関係を関連付けるために4つ以上のチャンネルを表示する能力が必要です。たとえば、デザイナーはバスの競合、クロック、データ、アドレスバス、周波数領域、PDN（電源分配ネットワーク）を同時に関連付ける能力が必要です。これらの機能を提供することで、現在の多くの作業ベンチで一般的に見られる既存の制約を取り除くことができます。 

SDS6000Lシリーズは、最大8チャンネルを提供することで、半導体メーカーや組み込みデザイナーにとって理想的な製品です。追加のチャンネルが必要な場合、SYNC64モジュールを使用することでチャンネル数を512本まで拡張することができます。これにより、システムレベルのデバッグにおいて複数の同期イベントの関連付けが可能となります。 
 
シリアルバスの同時デバッグ、FFT解析、DPN、アドレス/データ、バスの競合など、さまざまな機能を同時に利用することができます。また、SDS6000Lは外部モニターやマウスのサポートをし、内蔵のウェブサーバーを使ってネットワーク接続して遠隔制御することも可能で、ドキュメンテーションにも最適です。

SDS6000Lシリーズは、ジッター解析、アイダイアグラム、パワー解析、マスクテストなどの機能を備えており、統計解析機能を使った測定も可能です。アイダイアグラムのテンプレートテストやジッターパラメータの自動測定により、デジタル信号の測定において非常にパワフルなツールとなります。さらに、サードパーティのTDRプロービングソリューションを使用することで、高密度のシングルエンドおよび差動TDR測定もサポートできます。

これらの独自の機能と特徴により、システムレベルのデバッグとテスト自動化に関与するエンジニアや企業に新たな可能性を開くことができます。

SDS6000Lシリーズは、高チャンネル数のアプリケーションに最適で、革新的かつパワフルな測定プラットフォームを提供します。より多くのチャンネル。制約なし。

詳細については、SIGLENTのウェブサイトをご覧ください。